2009年11月10日火曜日

牧丘病院について

牧丘にきて3か月

牧丘病院の特徴を 公の場で説明するとしたら

こんなふうに 話そうと思いました。



牧丘は、果物が豊富で温泉と山々に囲まれた盆地。

自然豊かな場所です。

人口約5600人。高齢化率は34.3%。高齢化率が高く、交通確保が困難な山間部周辺の地域医療を担っています。

この地域特性により、当院では、訪問診療を軸とする院長のもと、往診や訪問看護を中心に機能し、さらに病院全体が在宅へ戻れるよう多職種と連携がとれる在宅調整を主としてチーム編成が行われています。

また嚥下・摂食にも積極的な関わりを展開。歯科衛生士や歯科医師、STとともに生活を支えるサポートが充実しています。

牧丘病院の魅力は、上記の強みを活かす活動が盛んに継続し全国展開に拡がっているところです。

ここで働き、在宅調整や口腔ケアで関連する人々と出会いがありました。

横のつながりを、どのように充実し、地域や人々が共に支えあう地域が実現するのか。

牧丘の人々は、研修生を快く受け入れてくれ、のびのびと学ぶ環境を提供してくれます。

また院長自身も、「この世の中のすべての人々の不平等がなくなること」という願いのもと、関わった人々を家族のように大事にするプライマリーケア医として、また若者を育てる教育者としても優れています。

すばらしい景色と、温かいスタッフ、そして豊かに生きることをみせてくれる患者さんたちと過ごせる日々は充実した輝ける時間です。

牧丘いいところですよ。ぜひ訪れて下さい。

よってけし


牧丘 オーハラ

2009年11月2日月曜日

ワンタメニー


世界が船のように大きな波で上にいったり、したに落ちたり、グルンとまわった。

そして、言葉を手に入れてしまって、外側と内側とのパイプをつないでしまい、

内側の世界を自分のものだけにできなくなってしまった。

本を読み終えたあと、我に返り 気持ちを言語化している自分の速さに驚きました。

世界が大きく動いたように思える自分の心模様と子供のころの私を重ね、検証し、

この本を貸して下さった好奇心旺盛な民俗学者の子供時代の語りや、その学者とそっくりな子供に、

なんだか「有難うございます」と伝えたくて、温かな気持ちになった。




私は、夢中になると まったく周囲が見えない聞こえない子供でした。

それが思春期になると、次第に 友達から怒られ からかわれ

だんだん、

夢中になる自分を、私自身が恐れたものです。

なので、集中したふりをしながら周囲がみれて話がきける自分を作り上げたものです。

そして、極力 夢中になるものを削ぎ落とし、

我慢ならないときは、こっそりと 場所・時間を注意するようになり

一人になったものです。


そして30歳手前、

とうとう 一人にならなくとも、夢中になりながら、周囲の話も聴けるようになっていました。

これは、いよいよスタートなのか。

それもとも、失ったものを切なく思うのか。




まったく、とんでもない本です。

その時代をもつ人のために

深くしみます。

『思い出のマーニー』